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神曲神之介の江戸日記
「 紳士靴マスターへの道【7】 ~革底靴デビュー(後篇)~ 」
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(5)至高のカーフ スコッチグレイン・インペリアル
晴れて革底デビューを果たしたわしは、もう通勤でゴム底を履く気がなくなってしまった。しかし、雨には滅法弱いので、すでに持っているゴム底靴は雨の日中心に履くことして、晴れの日は基本的に革底を履きたい。そんなわけで、ローテーション上、さらに何足か革底靴がほしくなった。

ところで、今回のスコッチはアッパー革がカーフの靴としても初体験であったのだが、とにかく柔らかい。履き心地は良いし、見た目もキメが細かくて美しい上に、シワもできにくい。やはり、高い靴というのはそれだけの価値があるものなのだ。
しかもスコッチグレインの場合、この値段でこれだけの水準の靴を提供するというのすごいことである。
最下級グレードでこの水準の靴を作るメーカーの最上級靴であるインペリアルとはいったいどんな靴なのだろうか。そんなことを思いながらすっかりスコッチファンになってしまったわしは、毎日直販のページを物色するようになった。

その日もいつものように通販ページを眺めていたところ、インペリアルが11月より値上げするというお知らせがあった。どうやら色々な諸事情から、世界的に革の値段が上がっているらしい。インペリアルの場合はヨーロッパ製のカーフを使っているので、仕入れ上やむを得ないのだろう。
この時すでに10月下旬。この時点でのインペリアルの定価は4万4千円だ。来月から値上げするとなるとなんかむしょうに買いたくなった。しかし、名古屋でインペリアルを置いる店はないので試着はできない。東京か大阪へ行くとなると交通費だけで万単位だ。試着ができない通販で靴を買うのは非常にリスキーではあるが、インペリアルはすでに所有しているアシュランスと同じEEEであり、写真を見る限りほとんど同じ木型だと思われるので、思い切って買うことにした。

ここの受注処理はえらい迅速で、注文した翌日に家に届いた。心配していたサイズは問題なかった。おまけとして小さい靴ブラシ2つ、携帯靴ベラの他に革製定期入れが入っていた。定期入れはいわゆるノベルティグッズであり、そのときによって何がもらえるかわからない。
アシュランスの場合、付属のシューキーパーはプラスチック製なのだが、インペリアルは木製のキーパーが付く。写真で見た限りは白っぽくてニス塗りしているようにしか見えないのであまり期待してなかったのだが、現物を見てみるとレッドシダーの裸木を使っており、キーパーとしてはかなりの上物だ。

で、お待ちかねのインペリアルであるが、アッパーの革は「素晴らしい!」の一言である。革のグレードとしては恐らく輸入モノの10万円クラスに匹敵する。同じカーフでもアンシュランスのものとは質感が全く違う。とにかくキメが細かく、しかもどこの部分も質が揃っている。アンシュランスの場合は、羽根の部分が強くプレスされているせいか、ここだけボール紙みたいな質感なのだが、インペリアルは羽根の部分もしっとりしており、全体的にかつて生物の肌であった面影を残している。

ちなみにわしが購入したインペリアルはセミブローグでサイドの部分に縫い目がないタイプのものである。型番は930BL。恐らくは、チャーチの創業125周年記念モデル「トーマス」を意識したデザインと推測される。

(6)スコッチグレイン3足目
ここの靴はわしの足に合っているのか、とにかく履いていて気持ちいい。あと1足あれば1週間回せるので、もう1足ほしいところである。ちょうどフルブローグがほしいと思っていたので、アシュランスの3525BLを買うことにした。すでに同型のセミブローグを持っており、試着は必要ないしおまけも付くので、今回も通販で注文。インペリアル付属の木製キーパーが単品でも買うことができるので、一緒に2本買うことにする。

例によって、注文した翌日に到着。前回同様靴ブラシと靴ベラが入っていた。お楽しみのノベルティは、欲しかった名刺入れだった。納品書に「今回は名刺入れにしてみました」と書いてある。ちゃんと顧客管理しており、同じ物を送らないようにしているのだな。

立て続けにスコッチグレインを3足購入し、これで革底だけでも十分なラインアップが揃った。
しかし、ひとたび靴道へハマってしまったわしはそれで満足するはずもなく、さらなる修羅の道へと踏み込んで行くのであった。

(つづく)chtwnd.jpg

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