忍者ブログ
神曲神之介の江戸日記
「 紳士靴マスターへの道【5】 ~靴のシワ~ 」
カレンダー
05 2024/06 07
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
リンク
最新コメント
[12/02 他国の間者]
[12/01 孔明]
[12/01 他国の間者]
[11/09 パリピ孔明]
[11/09 他国の間者]
プロフィール
HN:
神曲神之介
性別:
男性
職業:
武士(50石)
趣味:
美容体操
ブログ内検索
カウンター
OTHERS
Powered by 忍者ブログ
Templated by TABLE ENOCH


×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

さて。話はリーガルデビューの話題に戻る。

予定どおり一目惚れの221RBCが納品される。ああ愛しいしとよ。ついに我が手に愛しいしと。
ウキウキ気分で持ち帰り、しばらくの間、部屋に置いて眺める。美しい。ビンテージっぽくムラ染めした茶色が絶妙だ。

翌日、早速デビュー。うーん硬い。W465と同じキップなのに、ガラス加工するとこうも硬くなるものなのか。

ちなみに「ガラス」とは、革をガラスでプレスして表面をツルツルにし、さらに塗装する際に樹脂を混ぜて、エナメルっぽく仕上げた革である。
女子高生などがよく履いているテカテカしたローファーなどは典型的なガラスである。
ガラスのメリットは、皮に元々付いていた傷を隠せること、雨や汚れに強いこと、新しいうちはワックスをかけなくてもツヤツヤしていること、メンテナンスが楽なことなどがある。
デメリットは、革の本来の質感がないことなどがあるが、最大のネックは硬いことだ。しかも保革材が染み込みにくいので、ミンクオイルなどで柔らかくしにくい。
リーガルが硬い靴が多いのは、ガラス加工の靴が多いためである。

まあ、ガラスと言ってもキップなので、足が曲がらないほど硬いというわけではない。そのうち馴染んできたら柔らかくなるだろう。
・・・と、多少硬いことなどは気にせず、愛しきしとともに務めに励む。
ところが、夕方になると妙に親指の付け根が痛い。見ると、親指の部分に偏って、太めのシワが幾重にも重なってできていて、足を曲げる度にそれが親指の根本に刺さり込んでいるのだ。な、なんじゃこりゃあ!

帰って、ネットで同じような事例がないかどうか検索してみた。どうやら、これは硬くてゆるい靴を履いた時に起こる特有の現象らしい。
幅広の靴の場合はそうでもないのだが、幅がタイトな場合、ゆるいことでダブついたシワが分散されず、足を曲げた時に親指のところに偏って集まり、それが足を圧迫するのだ。

ゆるいのに痛い。こんなケースがあるとは、全く持って不覚であった。
では、今まで散々ユル靴を履いてきたのに、なぜこのような自体が起こらなかったのか。

まず、合成革のフニャフニャ靴が多かったので、シワができてもシワ自体が柔らかく、足をそれほど圧迫しなかったこと、硬くても幅がタイトな靴を選択することはなかったことが考えられる。

今回はシワという思わぬ伏兵にやられてしまったわけだが、靴のシワは色々な意味でクセ者なので、注意が必要だ。
靴を履いた後、何もせずにほったらかしにしておくと、履きジワがそのままの状態で固定化されてしまい。甲に餃子のようなモコモコしたシワが形成されてしまう。
足に悪さをしないとしても、これはかっこわるい。
また、シワの間には汚れや古いワックスなどが溜まりやすく、ひび割れの原因になったりもする。

このように革靴にとって、履きジワというやつは非常にやっかいなものなのだが、これを簡単に解消する方法がある。
それはシューキーパー(またはシュートリーともいう)というものを買って、履いた後の靴の中につっこんでおく。
こうするだけで、シワは元どおりになり、しかも靴全体の型くずれを防ぐ効果もある。
さらに木製のもの(高いけど)を使えば除湿効果もある。

シューキーパーは100円ショップで売ってる数百円のものから1万円以上するものまでピンキリであるが、できれば木製で先が割れていて靴の形に応じて調整できるタイプ(こういうやつ)のものが良い。安いものでは2千円くらいで手に入る。バカみたいに高いものを買う必要はないが、多少はいいものを買った方がその分靴の寿命が長くなるので、かえって経済的だ。

さて。ケンフォードを皮切りにリーガル2足と、合計3足揃い、最低限のローテーションを組むラインアップができた。
しかし3足とも内羽根だ。さらに1足くらい外羽根がほしいところである。リーガルの定番といえばやはり外羽根ウイングチップのアメリカントラッド。
リーガルショップは割引がないので、名古屋ドーム前の例の店に行ってみることにした。定番ならば普通の靴屋でもあるだろう。

あったあった。外羽根で先が丸く、いかにもゴツい感じの典型的なリーガル靴だ。型番はJU14。ガラスだが、定価で2万円を切っており、さらに1割引で約1万7千円だ。
例のごとく硬いが、底の返りが非常に良く、試着してみると意外と思ったほど硬く感じない。値段の安さにつられて即購入。

翌日、早速通勤に着用。すたすた歩いていると・・・げ!!なんじゃこりゃあ!サイドの革がくるぶしを下からガシガシ攻撃してくるではないか!!
帰宅後、他の靴と比べてみると、この靴はサイドの部分が高く作られている。他の靴はくるぶしの周りを避けるように丸くえぐってあるのだが、この靴の場合、ほとんど直線だ。
これって設計ミスではないか。それともわしの足は普通の人より薄いのだろうか。いずれにせよ、またまた思わぬ罠にハマってしまったのであった。

店先では座った状態でしか試着しなかったので、気づかなかった。ちゃんと歩いてみてから買うべきだった・・・。

(つづく)chtwnd.jpg

PR
コメントを書きたい人はどうぞ
TITLE

NAME

MAIL

HOME

PASS
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PREV | 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 | NEXT
- HOME -
[PR]