当初の計画どおり(?)ブログの更新は最初の3日くらいで、あとはずっと放置状態である。日記はつまらんので、何かコラム的なものをと考えたものの、ここしばらくマイブームと呼べるものもなく、今日に至ってしまった。
誰も読んでいないブログとは言え、このまま自然消滅させてしまっては尾張に来た爪痕が何も残せずに終わってしまいそうだ。
そんなわけで最近ちょっとしたマイブームとなっているものができたので、コラム化することにした。革靴の話である。
40年以上生きてきて、これまで靴というものにほとんど関心を持ったことがなかった。
特に革靴に関しては、子供のころから「硬い」という先入観があって、好きじゃなかった。だから大人になってもずっとスニーカー派であった。
さすがに初めて就職した時は1万円くらいの革靴を買ったが、まともな革靴を買ったのはそれっきりで、それ以降は数千円のバーゲン品か合成革の安物でずっと済ましてきた。
ペーペーの時代は別にそれでよかったのだが、窓に背を向けて座る立場になり、会議などに出席する機会がやたら多くなると、いい歳こいてあまりボロボロの靴を履いているのはみっともないので、数十年ぶりにまともな靴を買いに行くことにした。
名古屋ドーム前のイオンの中に、現金で買うと1割引きになるけっこう大きな靴屋があったので、そこで色々物色してみる。
これまでは、脱ぎ履きが楽なローファーが多かったのだが、かっこよくないので、どうせならビシっと引き締まって見える紐靴を買うことにした。
革靴のメーカーではリーガルくらいしか知らなかったので、まずはリーガルのコーナーを見てみる。
昔からリーガルは「ゴツくて硬い!」というイメージを持っていたが、改めて手にとってみるとやはり硬い。しかも一番安いやつでも2万円くらいする。たかだか履き物に2万円を出す気にはならなかったので、別のコーナーの見た目がけっこうかっこよく見えた1万円のやつを買うことにした。
帰り際に他のコーナーを眺めてみると、「別格」と言わんばかりに何やら仰々しく設けられているコーナーがあった。恐らく輸入物のコーナーなのだろう。
で、値札を見ると7万円!!たかだか短靴に7万円?!いったいわしが買った1万円の靴とどこが違うのだろうか・・・。多分、ブランド的な価値なのだろう。世の中にはこんな靴を買う物好きなやつもいるのだなあ・・・。
この時はまだ、いずれ自分もその「物好き」な人間の範疇へ入っていくことになるとは夢にも思わなかったのである。