Last:100
#100は、プラダ傘下となって廃止された#73の後継木型として作られたもの。全体のシルエットは現代的で、ロングノーズ気味である。トーは#73に比べて若干ぷっくりしており、かかと周りは大きめである。
■Church’s DIPLOMAT
#173は、#73の復刻木型としてを現代的にリメイクされたもの。#100は全く新しい木型として作られたが、#173は#73を無理矢理長くしたようなシルエットである。しかし#73の特徴である内側のコバの張り出しは抑えられており、直線的なラインになっている。トーがぷっくりしている点と、かかと周りが大きめな点は#100に似ている。フィッティングは#73よりも幅が狭く甲が高い。
■Church’s BALMORAL
#73キャップトーの復刻版。#73は、チャーチ創業以来120年以上に渡って、世界中で愛用され続けてきた名作である。全体的なシルエットはショートノーズで、左右のコバがエラのように張り出している。トーはセミスクエアで、チゼル状に薄くなっている。
■Church’s LEGATE
#73パンチドキャップトーの復刻版。アッパーは「ポリッシュド・バインダー」というチャーチ独特の表面がツルツルした革である。「バインダーとガラスは同じだ」と言う人もいるが、リーガル等のガラスとは質感が全然違う。履き心地は低反発材のようにムニョムニョしている。一度シワが入るとシューキーパーを入れても取れない。メンテナンスフリーのために開発された革らしく、水もはじくので手入れは非常に楽である。また、ガラスの場合、経年するとツヤがなくなり質感が劣化していくが、バインダーの場合は経年しても質感がほとんど変わらない。
■Church’s PERTH
#73ディプロマットの復刻版。チェットウインドやディプロマットのような穴飾りの大きなブローギングには、#73の無骨な面構えがよく似合う。スーツスタイルはもちろん、デニムなどカジュアルにも意外といける。
■Church’s SUDELEY
名前は違うが、PERTHと全く同じ靴である。半額セール品を衝動買いしたもの。右側ヒールカップの外側に針で刺したような傷があるためセール品となったと思われる。左右で革の質が違っており、右側はけっこう良い革質なのだが、左側がひどい。革の表面がパリパリしていて、下ろす前にデリケートクリームをどっぷり塗ったのだが、それでもヒビみたいな細かいシワがたくさんできて、型押し革みたいになってしまった。
■Church’s BRISBANE
名作中の名作#73チェットウインドの復刻版。しかしオールド時代のチェットウインドと比べると、シルエットが若干ぼってりしている。
■Church’s GRAFTON
#73グラフトンの復刻版。無骨な#73に外羽根ダブルソールを組み合わせた姿は迫力に満ちており、まるで戦車のようである。
アパルーサとはアメリカ北西部原産の馬の名前だが、値段的にも馬の革とは考えにくいので、コードバンっぽく仕上げたポリッシュド・バインダーと思われる。